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スマホでオーロラを撮る設定と撮り方|iPhoneの失敗とカメラ実例
スマホでもオーロラは撮れます。カギは「本体を動かさないこと」です。 公式の案内では、iPhone はナイトモードの秒数を「最大」にし、三脚か硬い場所に置きます。 Pixel は天体写真モードを、固定して使います。
私たちは2026年10月のロヴァニエミで、iPhone を手持ちで撮って失敗しました。 三脚に載せたミラーレスカメラ(借りたもの)では、星までピントが合いました。
この記事では、設定の目安を公式情報で整理します。 カメラを借りた流れと、ツアーのカメラマンの写真も載せますね。
スマホでオーロラは撮れる? 私たちのiPhoneは失敗しました
撮影:私たち(iPhone 16 Pro・ナイトモード・手持ち)。星が線のようにぶれた失敗例
使ったのは iPhone 16 Pro です。 ナイトモードは使いましたが、手持ちでした。 私たちにとっては「失敗」の1枚です。
暗い画面に、緑の光がぼんやり写る程度でした。 星は点ではなく、短い線のようにぶれています。 木もほとんど見えません。
原因ははっきりしません。 「ナイトモードは使ったが手ブレがあった?」というのが、私たちの見立てです。 ナイトモードの秒数は、記録が残っていません。
一方で、手持ちで撮れた例もあります。 北海道新聞の記事では、2024年5月に石狩市で一般の方が撮った例が紹介されています。 iPhone 手持ち・ナイトモード5秒です(出典:北海道新聞)。
iPhoneでオーロラを撮る設定(ナイトモード・固定・ProRAW)
Apple の公式サポートの説明を、撮る順に並べます(出典:Apple サポート「iPhone でナイトモードを使う」)。
- 対応機種:ナイトモードは iPhone 11 以降で使えます。
- 自動で切り替わる:暗い場所では自動でナイトモードになり、アイコンが黄色になります。
- 秒数を長くする:アイコン横の数字は、撮影にかかる時間です。スライダで「最大」にすると、露光時間(光を取り込む時間)が長くなります。
- 撮影中は動かさない:本体が動くとぶれます。硬く安定した場所に置くか、三脚を使うよう案内されています。
- 十字線に合わせる:iOS 14 以降は、動きを検知すると十字線が出ます。合わせるとぶれを減らせます。
iPhone 16 Pro は、Apple ProRAW(加工の幅が広い記録形式)にも対応しています(出典:Apple「iPhone 16 Pro - 技術仕様」)。
ProRAW は Pro のモデルの機能です。 GIGAZINE は対応を「iPhone 12 Pro 以降」としています。 iOS 26 の画面での設定手順も紹介しています(出典:GIGAZINE)。
観光局 Visit Norway は、スマホでもフラッシュを切るよう案内しています。 デジタルズームは避け、RAW が使えるなら RAW で、とも書いています(出典:Visit Norway)。
Android(Pixel)なら夜景モードと天体写真モード
Google Pixel の公式ヘルプの要点です(出典:Google Pixel カメラ ヘルプ)。
- 夜景モード:シャッターを押したあと、写真が撮れるまで数秒は動かさない。
- 天体写真:スタンドや三脚などに固定し、手持ちでは撮らない。日没から45〜90分以上たってから。
- ぶれ対策:手動で使うとシャッター後に5秒のタイマーが入ります。セルフタイマー3秒でぶれを抑えるヒントもあります。
- ズーム:Pixel 4a(5G)以降は、天体写真は1x以上のズームでのみ使えます。
オーロラをカメラで撮る設定の目安(F値・シャッタースピード・ISO)
こちらは、借りた α7 IV(ソニーのミラーレス一眼)と FE 20mm F1.8 G(広角の単焦点レンズ)で、パートナーが撮った1枚です。
撮影:パートナー(α7 IV・三脚・オートフォーカス)
Beyond Arctic というオーロラツアーに参加した夜に撮りました。 三脚を使い、ピントはオートフォーカスです。
カーブする道と木のシルエットの上に、緑の帯と縦の筋が写りました。 星にもピントが合っています。 パートナーの1枚が、下のAIに相談した範囲の設定だったかは確認できていません。
AIに相談して撮った設定の範囲
私たちのうち1人は、撮影前に AI(Gemini)に設定を相談しました。 返ってきた目安の範囲で撮っています。 1枚ごとの正確な値は記録がありません。
| 項目 | AIに相談した範囲 | 公式・観光局の目安(まとめ) |
|---|---|---|
| F値(絞り) | F1.8〜F2.2 | できるだけ小さく(いちばん開いた絞り) |
| シャッタースピード | 2〜4秒(動きが激しいとき)、6〜8秒(穏やかなとき) | 5〜15秒程度。速く動くときは短く |
| ISO感度 | 1600〜3200 | 800〜3200 |
表の5〜15秒はオーロラ向けの目安です。 ソニーの15〜30秒は星空向けの目安です。 AIに相談した範囲は推奨値ではありません。
- Visit Rovaniemi:5〜15秒程度から、いちばん開いた絞り、ISO800〜3200(出典:Visit Rovaniemi)
- Visit Norway:出発点は f/2.8・15秒・ISO1600。動きが速いときはシャッターを短く(出典:Visit Norway)
- ソニー:F値はできるだけ小さく、15〜30秒、ISO800〜3200(出典:ソニー「星を点で写す設定」)
F値(絞り)は、小さいほど光を多く取り込めます。 ISO感度は、光を感じる強さです。
相談した範囲と公式の目安を比べると、F値とISOはおおむね重なります。 シャッターは短めでした。
星が流れない秒数は?(500ルール)
長く開けすぎると、地球の自転で星が線になります。 ソニーは、星を点で写せる秒数の目安として、次の計算式を紹介しています(出典:ソニー「星を点で写す設定」)。
- フルサイズ:500÷焦点距離
- APS-C:500÷(焦点距離×1.5)
- 例:14mm は約35秒、20mm は約25秒、35mm は約14秒
α7 IV はフルサイズです(出典:ソニー α7 IV 主な仕様)。 20mm のレンズなら、目安は約25秒です。
AIに相談して撮った範囲の2〜8秒は、それよりかなり短めでした。 ソニーも「この計算式はあくまでも目安です」としています。
オーロラ撮影のピントはオート?マニュアル?
パートナーのうまくいった1枚は、オートフォーカスで撮りました。
ただ、メーカーの星空の案内では、マニュアルフォーカス(手でピントを合わせる方法)が基本です(出典:ソニー「星を点で写す設定」)。 無限遠(いちばん遠く)でも合うとは限りません。 画面を拡大して確かめるよう書かれています。
ニコンも、明るい星を拡大して合わせる方法です。 気温の変化でずれることがあるので、再確認も大事です(出典:ニコン 星空クイックガイド)。
ツアーでは、カメラマンから「レンズの根元あたりを回せばピントを合わせられる」と教わりました。 「根元あたり」は、私たちの覚えている言い方です。 レンズにはリングが複数あります。どれがフォーカスリングかは、説明書で確かめてから回してくださいね。
α7 IV の説明書では、マニュアルフォーカスの手順は次のとおりです(出典:ソニー α7 IV ヘルプガイド「マニュアルフォーカス」、同「ピント拡大」)。
- メニューのフォーカスモードで「マニュアルフォーカス」を選ぶ
- フォーカスリングを回して合わせる(リングを回すと、フォーカス距離の目安が出る)
- [ピント補助]→[ピント拡大]で拡大し、星が点になっているか確かめる
三脚・タイマー・寒さ対策(バッテリーと結露)
Visit Rovaniemi は、道路わきに車を止めないよう案内しています。 暗い季節は反射材を身につけ、現地の安全の案内に従うように、としています(出典:Visit Rovaniemi)。
ソニーは、三脚では手ブレ補正をオフにするよう案内しています。 リモコンがなければ、セルフタイマー2秒を使います(出典:ソニー「夜空の星を撮る」)。 α7 IV のセルフタイマーには、10秒・5秒・2秒があります(出典:ソニー α7 IV 主な仕様)。
メーカーの使用温度は0〜40℃です。 0℃を下回る場所は、その範囲外です(出典:ソニー α7 IV 主な仕様)。
私たちが行った10月は、感覚では最低−5℃くらいでした(服装の記事「オーロラ旅の持ち物と服装」)。
ソニーのヘルプガイドには、低温の注意もあります(出典:ソニー α7 IV ヘルプガイド「バッテリーについて」、同「使用上のご注意」)。
- 寒いとバッテリーの性能が下がり、使える時間が短くなる
- 電池はポケットなどで温め、撮影直前に付ける。予備も用意する
- 極端に寒い場所での撮影はすすめない
- 寒い所から暖かい所へ急に持ち込むと結露する。結露したら電源を切り、約1時間置く
Visit Rovaniemi も、寒さで電池が早く減るとしています。 満充電のモバイルバッテリーか予備電池を、とのことです(出典:Visit Rovaniemi)。
オーロラ撮影のカメラはレンタルでも(レンティオ)
α7 IV などの一式は、レンタルサービスのレンティオで借りました。 注文画面にあったのは、次の4点です。
- ソニー α7 IV ボディ
- ソニー FE 20mm F1.8 G(SEL20F18G)
- ソニー 予備バッテリー NP-FZ100
- Velbon 小型トラベル三脚 UT-3AR
お届け予定は2026年10月7日の19〜21時で、自宅に届きました。 返送手続きの期限は10月23日で、返却はコンビニに持ち込みました。 総額は46,737円(クレジットカード払い)です。内訳は確認できていません。
料金はプランや時期で変わるので、レンティオの公式ページで確かめてください。 公式ページには、次の注意も載っています(出典:レンティオ α7 IV)。
- α7 IV のボディにレンズは付かない。SDカードは別に必要
- 本人確認にマイナンバーカードが必要
- 商品が届く日が1日目。返送日の24時までに発送すれば返却完了
自信がなければツアーのカメラマンに撮ってもらう
私たちが参加した Beyond Arctic のツアーには、カメラマンによる撮影がついていました。
お願いすればするだけ、撮ってくれました。 写真は後日、ダウンロード用のURLが送られてきました。 2つ参加したツアーのうち、写真がきれいだったのは Beyond Arctic のほうです。
私たちが一番気に入っている1枚は、このカメラマンに撮ってもらった写真です。
撮影:Beyond Arctic のカメラマン(ツアーで撮ってもらった写真)
上のパートナーの1枚と、同じ場所で撮られた別の1枚です。 お金を払って参加したツアーでは、こういう写真を撮ってもらえます。 その例として載せました。
まとめ
- スマホでもオーロラは撮れます。ただし、本体の固定が先です。私たちの iPhone 手持ちの1枚は、星がぶれました。
- iPhone はナイトモードの秒数を「最大」にし、三脚か硬い場所に置く。Pixel は天体写真モードを固定して使う。
- カメラなら、F値はできるだけ小さく、ISO は800〜3200あたりが公式・観光局の目安です。
- AIに相談した範囲と比べると、F値とISOはおおむね重なり、シャッターは短めでした。
- ピントは、オートで合わないときに備えて、マニュアルと拡大の手順を覚えておく。
- 夜は道路わきに車を止めず、反射材を身につける。α7 IV の使用温度は0〜40℃。寒い夜はバッテリーを温め、予備を持つ。
- カメラは借りる、撮影はツアーのカメラマンにも頼む、という選び方もあります。
予報の見方は「Kp指数の見方」をどうぞ。 ロヴァニエミで今夜見えそうかは、極光ナビの「ロヴァニエミのオーロラ予報」で確かめられます。
参考
- Apple サポート「iPhone でナイトモードを使う」(確認日 2026-11-03)
- Apple「iPhone 16 Pro - 技術仕様」(確認日 2026-11-03)
- Google Pixel カメラ ヘルプ(夜景モード・天体写真)(確認日 2026-11-03)
- ソニー「夜空の星を撮る」(確認日 2026-11-03)
- ソニー「星を点で写す設定(星空編)」(確認日 2026-11-03)
- ソニー α7 IV 主な仕様(確認日 2026-11-03)
- ソニー α7 IV ヘルプガイド「マニュアルフォーカス」(確認日 2026-11-03)
- ソニー α7 IV ヘルプガイド「ピント拡大」(確認日 2026-11-03)
- ソニー α7 IV ヘルプガイド「バッテリーについて」(確認日 2026-11-03)
- ソニー α7 IV ヘルプガイド「使用上のご注意」(確認日 2026-11-03)
- ニコン 星空クイックガイド(確認日 2026-11-03)
- Visit Rovaniemi「A guide for responsible Northern Lights experience in Rovaniemi」(確認日 2026-11-03)
- Visit Norway「How to photograph the northern lights」(確認日 2026-11-03)
- 北海道新聞「スマホでオーロラ撮るには?」(確認日 2026-11-03)
- GIGAZINE「iPhoneでオーロラを撮る」(確認日 2026-11-03)
- レンティオ α7 IV 商品ページ(確認日 2026-11-03)